Windows10 1903アップデートに注意

Windows10 1903アップデートに注意

2019年6月28日 0 by_ 諏訪 光二
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追記4(最終):2019年8月22日

2019年6月下旬現在、Windows10の大きなアップデートであるバージョン「May 2019 Update 1903」の配信が始まっています。
通常のWindows Updateに表示されてすでにアップデートしたかたもおられるかもしれません。
執筆時点では全てのWindows PCでアップデートが表示されるわけではありません。配信のルールはよく分かりませんが、マシン環境的に対応できていないと表示されないケースもあるようですが、細かなルールはMicrosoftが決めているので定かではありません。

注意したいのはバグです。
Windows10のアップデートは、無料で大きなアップデートを配信してくれるのは良いのですが十分にテストせずに配信されることも多く、アップデート後に問題が発生することがよくあります。

写真などの画像を扱う方はこの「May 2019 Update 1903」に関してはちょっと注意してください。
グラデーションの階調表示がダメになります。
データそのものは問題ないのですが、モニターに信号を送る時点での問題があるようで、モニター上で正しく、美しいグラデーションとして表示できなくなっています。後日修正アップデートが入ると思われますが、現状はご注意ください。

トップの画像を見ると、タテに縞が走っているのが分かると思います。
グラデーション表示に問題があるので縞はタテとは限りません。

 

 

上の画面はPhotoshopのグラデーションツールで対角線方向に斜めにグラデーションを作成したものですが、斜めでもトーンがジャンプして縞が発生します。

つまり、写真などの編集がまともにできなくなるのです。
モニターメーカーのEIZO社のサイトにも注意が表示されています。
これはEIZO社のモニターだけで起こるものではありません。ノートパソコンのモニターなど、全てのモニターで発生します。筆者のWindowsマシンは全滅です(笑)

 

このアップデートを適用してまだ時間が経っていない方は、元に戻すこともできます。
[Windowsの設定]の[更新とセキュリティ]画面で、左側のリストの[回復]をクリックすると、中央付近に「前のバージョンのWindows10に戻す」という項目があります。[開始する]をクリックすることでWindowsのバージョンを戻すことができます。

 

 

ただし、筆者のこの画面がそうですが、アップデートから時間が経っている場合、もしくはCドライブにある「Windows.old」フォルダを削除した場合は[開始する]ボタンがクリックできず、戻すことができなくなります。
その場合はさらなるアップデートが配信されるまで待ちましょう。
筆者もそれまでは写真の作業はMacで行っています。

Windows Updateで自動更新に設定している方は、しばらくはアクティブ時間などを長く設定して自動更新を停止し、手動でのみアップデートするように設定しましょう。

いずれにしてもモニターメーカーからMicrosoftには改善要求が出ているはずですから、そのうち修正されると思われます。1903へのアップデートはそれが配信されてからにしましょう。
この問題を改善するアップデートが配信されるようになりましたら、こちらのページにも追記いたします(即時には追記できませんが)。

普段は多少のバグはやり過ごすのですが、今回は写真の作業に影響が出ますので皆様もご注意ください。

 

追記:2019年6月29日

SNSなどでもこの情報を見かけるようになりましたが、筆者の周りで現象が発生していない方もおられる模様。逆にグラデーション問題だけでなくモニター像が滲んだりズレるという報告もあります。ニジミやズレが今回の件と同じものかは定かではありません。

試しにmacOSのParallels Desktop(仮想環境)上で稼働させているWindows10を1903にアップデートしてみましたが、そちらでも同様にグラデーション問題が発生しています。
ただここでお見せしようと画面キャプチャを撮ると、macOS側の像となるためキャプチャには正常なグラデーションとして記録されていました。
ですのでWindows10の表示だけが問題ということですね。

28日に KB4501375 とKB4502584 アップデートが入りましたが、この問題は改善されていません。

 

追記2:2019年7月15日

一部でタスクスケジューラから「WindowsColorSystem」の「Calibration Loader」のトリガーを無効にすれば対処できるといった情報が見られますが、これを無効にすると、ユーザー自身でキャリブレーションを行ったモニタープロファイルが起動時に読み込まれず、正しい色で写真を見ることができなくなります。ですので根本的な対策にも一時しのぎにもなりません。現状はマイクロソフト社のアップデートを待つ必要がありそうです。

 

追記3:2019年7月27日

マイクロソフト社より 1903用の累積アップデート KB4505903 の配信が始まりました。Windows Updateで自動ではインストールされず、[更新プログラムのチェック]をクリックすると表示され、インストールが可能になります。
これを適用するとグラデーションの表示が改善されます。これで完全に直ったかどうかはもう少し細かく見る必要がありますが、ここで取り上げている大きなムラはなくなっているようです。
このグラデーション表示はモニターの性能、グラフィックボード(GPU)の性能などにより表示能力が変わりますのでこのアップデートを適用しても本来の性能以上にはなりません。ノートパソコンなどでは元々グラデーションをきれいに表示できないものも多々ありますので、EIZOのColorEdgeなど高性能なモニターで最終確認することをお勧めします。

 

追記4(最終):2019年8月22日

追記3で記した1903用の累積アップデート KB4505903 の適用後、基本的にはバグは直されたとしながらも筆者の環境ではまだ細かいトーンジャンプが起こっていました。その後Windows10のアップデートも入り、筆者の使用するNVIDIAのビデオカードのドライバもアップデートされましたが直る気配がありませんでした。
そこで筆者の環境を全てチェックし直したところ、NVIDIAのユーティリティーであるコントロールパネルのビット数設定が1093にアップデートしたタイミングでリセットされておりました。各色8ビット(24bit)設定になっていたことで、Photoshopでのグラデーション表示でトーンジャンプが発生しておりました。
改めて10ビット(30bit)に設定することで、この問題は全て解決しました。同様の症状がある方は過去に変更したグラフィック関係の設定を見直してみてください。勝手に初期化されている可能性があります。これまでWindows10の大型アップデートを行ってもこのようなことが無かったので油断しておりましたが、1903では同様のことが知人にも起こっておりましたのでご報告いたします。

なお、写真表示に関しての問題は解決しましたので、これでこの記事の追記は最終といたします。

 




 

Kohji-Suwa 諏訪 光二 (すわこうじ・Kohji Suwa ):
1968年生まれ。写真家。新しいもの好きアラフィフ男。写真家ではあるけれど、あれこれ新しい事をやってみてはそれも仕事として楽しめるようにあれこれと企画。故に多趣味で散財が激しく破産寸前。千葉県茂原市に在住し、敷地内に森を作って豊かな自然を楽しんでいる。

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