最近フィルターって使ってます?

最近フィルターって使ってます?

2019年4月8日 0 by_ 広田 泉
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最近プロテクトじゃないフィルターって使ってます?
まったく使わなくなったっていう人もいるし ジャンルによって大きく違うみたいですね。
このところ「いいNDフィルターない?」って写真家から相談を受けることが多いんですよ。
ポートレートやマクロなどではボケを大きくとりたいから被写界深度を浅くするために。
動きものの世界ではシャッター速度を遅く設定したいために。
っていうことからNDフィルターを使いたくなるのでしょうね。
シャッター速度を遅くすることで流し撮りを中心としたテクニックを用いて躍動感を表現できますが、鉄道撮影の場合は車輌の行先表示がLEDになってきたからというのもNDを使う理由に一つとして挙げられてきたのではないでしょうか。
このLEDの表示というのが厄介で 速いシャッター速度では途切れてしまうんですね。

 

「急行」など、LED表示パネルの文字が切れるように見えなくなっているのが分かります。左側の行き先表示も同様です。これを防ぐにはスローシャッターしかないんです。

 

肉眼では見えてるのに表示されないって不思議。
ずっと表示されているように見えても点滅しているからなんですね。
しっかり表示させるにはスローシャッターで撮影するしかありません。
「何分の1なら大丈夫?」という質問を受けるけれど、こればかりは路線によって変わるし車輌によっても変わるから不思議なものです。
ちなみに東日本は50Hzで西日本は60Hzっていうことは点滅速度ってもしかして東が100/secで西が120/sec? なんてことを考えたこともあったのですが撮れることもあれば撮れないこともあるっていうことで根拠なしと判断しました。
どうやら簡単な方法はないようですね。

で、スローシャッターで撮影したいのですが絞りは必要以上に絞り込むと如実に線が緩く滲んだような描写になってしまいます。いわゆる回折現象(小絞りボケ)というやつですね。
せっかく緻密に写る機材を買ったのに設定ミスで画質低下は悲しいから絞りの数値選択は大切。

っていうことはISO感度がポイント?
これに関しては色々な考え方がありますが、まずはメーカーの標準となる感度が存在すると覚えておいてください。
たとえばですよ。あるメーカーの基準ISO感度が400だとすると、そこが最も画質がいいわけです。
高感度にすると画質が悪くなるのは理解できても低感度にすることで画質が悪くなるってどういうこと?って思うけど、仕方ないですね。増感と減感みたいなもんですから。
特に最近は年に何回も使う?っていうほどの高感度に画質が偏っていることもあり 低感度に関しては相当危険な領域になっているカメラも多くなってきました。
普段撮って一番気持ちいい感度っていうのを覚えておくといいんじゃないかと思いますよ。
ダイナミックレンジなんか相当違いが出てくる箇所なので分かりやすいと思います。

 

さて、絞りも大幅に振れないし感度も動かせない。じゃぁどうやってスローシャッターにする?
ここで救世主NDフィルターの登場です!
あの黒いサングラスみたいなフィルターですね。
以前も何度かトライしたことはあったけれどダメダメで何度も心が折れました。
ムラが出る。色がおかしい。ピントが合わせづらい。どうにもこうにも濁りまくる(これが一番イヤ)などなど・・・
そういうもんだと思って使うしかないんですがストレスはたまるものです。
っていうことで冒頭の「いいNDフィルターない?」って質問が出るんだと思います。(ここまで長っ!)

 

いつだっけな。CP+の会場を見ていたら凄く精度の高いフィルターを作っている会社を発見したのです。STCっていう台湾のメーカーなんですが「こりゃ凄い」って一発で気に入っちゃいました。

STC Webサイト

ちなみに日本では、よしみカメラさんでも扱っています。

 

 

STCも その時はまだ完成の領域ではなかったけれど、とにかくダメ出ししながら今では最強のフィルターを作るようになりました。
自分が使うのはバリアブルNDです。
数値が固定されていたほうが性能は安定していますが何枚も揃えなければなりません。荷物が増えて動けなくなったら撮りたい写真は撮れないじゃないですか。本末転倒ってやつです。

単焦点レンズに対しての高倍率ズームみたいなものだから「全域にわたって使いやすい」とか、そういうことはなくクセも強いです。使いこなしには観察力とテクニックも要求されます
それでもSTCのバリアブルNDは 他のメーカーのものに較べたら かなり使いやすいし画質もいい。「それまでの濁りは何だったの?」っていうぐらいクリアだし。
日本をはじめとするフィルターメーカーにも頑張ってほしいって本気で思うんですけどね。
STCも さらに頑張って もっといい製品を作ろうとしてるし。そうそう追いつけないというのが実情なのかな。

また今まではカメラやレンズが変わると、そのたびにフィルターの設定をゼロから検証しなければならなかったけれど自分が普段使っているオリンパスのE-M1 Mark IIと E-M1Xでは画が共通だから撮り方も同じでいい。
これは自分にとって最強です。カメラを変えるごとに難しいこと考えなくていいんですから。
こういうふうに自分の味方となる機材をチームワークっていう視点から揃えていくっていうのも、ひとつの手だと考えるようになってきました。
ひとつひとつの性能を上げるのも大切だけどトータルの相性っていうんですかね。
そういうのが実は、めちゃくちゃ大切だと考えるようになってきました。
ほら、オールスターの選手を集めて世界大会とか行ってもそんなに強くないでしょ。
実力は発揮されにくい。
写真も同じじゃありません?

ほら、フィルターをうまく使いこなすとちゃんと写せるでしょ?しかもクリアーなフィルターだから気持ち悪いくらいに表示がきれいに見えます。

 

諏訪 光二:オレにも言わせて!
泉ちゃんが「いいよ!」って言うのでCP+の時にワタシもSTCのブースを見に行ってみたら、デモがホントにすごかった!UVカットフィルターですら効果がケタ違い。
実際に使ってみたら一番良かった。これからワタシもSTCのフィルターを攻めてみます!天体用とかもいろいろ出してるしね。

 

 

Izumi-Hirota 広田 泉 (ひろたいずみ・Izumi Hirota ):
1969年1月9日生まれ。鉄道写真家。
写真家ではあるものの、それ以前に旅好きというか地域好き。どこかに行って暫くその場に居続けることで深く根をはるタイプ。超縦長の「手ぬぐいフォーマット」など作品作りの挑戦も続けており、近年では海外での評価も上昇し続けている。

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