グリップ その1

グリップ その1

2019年3月6日 0 by_ 広田 泉
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欲しいカメラがあると手にとってみたくなるじゃぁありませんか。
手にフィットするカメラなのかって、とても大事なこと。長時間手にするものですからね。

ここに2台のカメラがあります。
ひとつは持った時とき手にフィットするもの。
もうひとつはイマイチなフィーリング。
似たような機能のカメラで、どちらかにしようと迷っている状況ならグリップの形状で最終的に決めてしまうことだってあるでしょう。それぐらい重要視されているグリップの形状なんですが意外にも本当のグリップのことを理解している人は少ないのが現状です。
こういうことって雑誌でも、まず書かないだろうし。

 

ってことで今日は書いちゃいますね。
プロが使うカメラ。いわゆるプロ仕様といわれているカメラって、それほど手のフィット感がよくないって思いません?
入門用とかは手にしっくりくるタイプのグリップを採用しているのに、なんでプロ用って違和感あるんだろうって。

ちょっとグリップについて考えてみましょうか。
ハンマーや包丁、刀など日本のものにはグリップ部に凹凸がなくフラットな形状が一般的。
でも欧米の物って凹凸があるじゃないですか。

もっと追及してみましょうか。
一部のバッグなど長時間に渡って指を固定して持ち続けるタイプの物はグリップが手にフィットするようデザインされていて、包丁やハンマーはフィットするより動かしやすさを重点にデザインされているのが分かると思います。
以前、粘土みたいなやつでオリジナルのハンマーの柄を作ったことがあるんですよ。
すごくお気に入りだったから、もっと使いやすくしてやろうと思って。
でも、手にフィットしすぎて思ったように振ることはできませんでした。
似ているけど求められるものが違うわけですね。

じゃぁカメラの場合はどうなんでしょう。
最初のほうに書いた 手にフィットするものは主に持ち歩いたりするときに掴みやすいことが求められるわけですから シャッターを押すときのことは二の次ってことなんです。
両立は無理ですからね。
一般的なニーズに応えたものだったり第一印象で売れやすいからだったりとか色々な理由があるのだと思います。

一方、持った感じはイマイチだと感じたカメラ。
これはシャッターを押す時に人差し指を独立させて、しっかり、しなやかに入力できるように設計されています。プロ機と呼ばれる中のごく一部にしか存在しないのが実情です。
写真を撮る一瞬に完璧なパフォーマンスを発揮するのが理想ですから。
まとめると同じように見えるカメラでも持ちやすさを重視したモデルとシャッターを押すときのことを重視したモデルに分かれるってことなんですね。

カメラを手に入れる時に選択の基準として、ほんのちょっと思い出していただけたら幸いです。

 

Izumi-Hirota 広田 泉 (ひろたいずみ・Izumi Hirota ):
1969年1月9日生まれ。鉄道写真家。
写真家ではあるものの、それ以前に旅好きというか地域好き。どこかに行って暫くその場に居続けることで深く根をはるタイプ。超縦長の「手ぬぐいフォーマット」など作品作りの挑戦も続けており、近年では海外での評価も上昇し続けている。

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