撮影地を探す

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2019年2月12日 0 by_ 広田 泉
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「撮影地はどこですか?」って写真展などで訊かれることがメチャクチャ多いのですが、大抵の場合はノラ~リ クラ~リかわしたり ヒントとなる所を紹介したり。そんな感じです。
「ケチ」って思うかもしれないけど決定的なところまでは説明しません。愛情だと思ってください。決して知られたくないとか、そんなんじゃなくてね。
これをやったら一番の楽しみを奪っちゃうことになってしまうからというのが、その理由です。
先に写真を見てイメージを持ってしまうと踏襲してしまうじゃないですか。
天気や太陽の向きで若干は変わるかもしれないけれど。それは、もうあなたの写真じゃないのです。もっとあなたのセンスを活かした「撮りたい写真」があるはず。
それを捨ててしまうのは勿体ないと思うからなんです。

最初に訪れた路線。久しぶりの路線。新しい発見が欲しくなった時や自分の写真が撮りたくなった時には乗車してみるのが一番のおすすめ。
乗車っていうと一番前に乗りたくなってしまうものですが一番前は決してベストではありません。
多くの場合、おすすめの乗車位置は一番後ろ(もちろん例外もありますが)だと感じています。
一番後ろからでも側面の窓からは様子が判断できますよね。線路の上から撮ることって、まずないので実はこれで十分。
「ここだ!」って思う箇所があったら、とにかく観察。

 

 

立ち位置からの太陽の向き。
引きはありそうか。
障害となるものはないか。
背景には、どんなものが見えるか。
駅から降りて歩くと、どれぐらいの距離があるのか。
目印となるものは?そこまでの側道があるのか川があったら橋が通れるのか。などなど。
これは車両の前にいたら観察しきれないですよね。
多くの乗客は進行方向に向いているので思う存分、観察できるのもいいところ。
私の場合はどんどんノートにメモします。

 

 

「こりゃ最高のポイントだ」と思ったら、その場所に行くわけですが大抵の場合は裏切られることも多いわけで。
自分の身長が足りなかった~とか、ロープがあって撮れないよ~、などなど。
ほんと人間の目って都合よくできているから邪魔なものを消しちゃう習性があるみたいです。
これは観察に慣れてくると次第にミスも少なくなってくると思いますよ。

何よりも、そうやって作り上げられる写真は自分の写真じゃありませんか。
もしかしたら誰かが既に撮影したことのある場所かもしれません。でも本当に創造してゆくと、まず他の写真とは被らないはずです。少なくともお手本を真似るわけじゃないから組み立て方が違うし満足度も高いのではないでしょうか。

実はこれって鉄道以外のジャンルで写真を楽しんでいる人のほうがヒントになるみたいです。「どこが?」って自分には分からないんですが(笑)

 

Izumi-Hirota 広田 泉 (ひろたいずみ・Izumi Hirota ):
1969年1月9日生まれ。鉄道写真家。
写真家ではあるものの、それ以前に旅好きというか地域好き。どこかに行って暫くその場に居続けることで深く根をはるタイプ。超縦長の「手ぬぐいフォーマット」など作品作りの挑戦も続けており、近年では海外での評価も上昇し続けている。

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