風紋に萌える

風紋に萌える

2019年1月27日 0 by_ 諏訪 光二
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撮影をしていると、ついレンズを向けてしまう被写体というものがある。
「萌えポイント」などと仲間内で呼んだりするが、気持ちがアガって、理屈も何もなくなんかいいなぁ~と感じてしまうものだ。
アーティストステートメントだなんだと、小難しいことを語ることも多いけれど、純粋に心で感じて撮ることもまた楽しい。特にアマチュアの方であれば楽しめればそれが一番ですからね。

ワタシにとってもそんな萌えポイントはたくさんある。
その代表格が「風紋」だ。まぁ、これはワタシだけでないと思う。

風紋が見せる模様はなんともいえない美しい曲線を持ち、また砂が織りなす微妙なトーンの変化が美しく、その造形美は見ていてゾクゾクする。
数年前に海の近くに越したこともあり、気が向いたら海に足を向けることが多いのだが、つい撮ってしまう。もう数え切れないくらいのカット数だ。

 

FUJIFILM X-Pro2 XF23mmF2 R WR 絞り優先AE(f8) ISO200 RAW

 

風紋と一口にいってもいろいろな表情がある。
コントラストは低めでスーッと溶け込んでいくような模様もあれば、朝夕の横からに近い光を浴びてコントラストが強まり、強いインパクトを放つこともある。風の強さの違いで風紋の深さが異なり、同じ光でも陰影が強くなるっことも弱くなることもある。毎回微妙に異なる表情を見せるものだからつい撮ってしまうのだ。

やっかいなのは撮り始めると終わりがないこと。
構図を変えたりアレコレやっていると、1カ所だけで何カットも撮れてしまう。一度風紋を撮り始めてしまうと、しばらく足止めされてしまう。だからあえて目に入れずに他のシーンを探すこともあるのだが、それでも何かを感じる風紋に出会ってしまうとシャッターを切ってしまう。海に行って風紋を撮らなかったことはほとんど無いといっていいだろう。それくらいに自分にとっては萌えポイントなのだ。

 

FUJIFILM X-Pro2 XF23mmF2 R WR 絞り優先AE(f8) ISO200 RAW

 

飽きるほど撮っていると、砂だけのシーンから、ちょっと小石やゴミを入れて変化を付けるなんてアレコレやってみるが、風紋の美しさを損なってしまうことが多くなかなかバリエーションをつけにくい。トップにあるようなコントラストの強いシーンでは比較的ゴミがノイズとなって面白くなることもあるが、そうたくさんのバリエーションが付けられるものでもない。

写真はたくさんあるので風紋だけで1つの作品プロジェクトに仕上げられないだろうかと考えることもしばしばだが、なかなかそこまではまとまりきらない。
風紋の作品が含まれた作品プロジェクトはたくさん目にするけれど、風紋だけで風景や建物など他に何も足さない写真のみのプロジェクトは見たことがない(ワタシが知らないだけかもしれないが)。
いつかそんなものにも挑戦してみたいと思いつつも、深いことを考えずにひたすら撮らされているワタシであります。

 

濡れた地面に萌える

 

Kohji-Suwa 諏訪 光二 (すわこうじ・Kohji Suwa ):
1968年生まれ。写真家。新しいもの好きアラフィフ男。写真家ではあるけれど、あれこれ新しい事をやってみてはそれも仕事として楽しめるようにあれこれと企画。故に多趣味で散財が激しく破産寸前。千葉県茂原市に在住し、敷地内に森を作って豊かな自然を楽しんでいる。

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