焦らず攻める

焦らず攻める

2019年1月17日 0 by_ 広田 泉
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「一枚でも多く撮りたい」
すごーく気持ちが分かるし、そう教えられた人も多いと思います。
行動を見ていると撮影地に着いたらカメラを取り出してファインダーを覗いてカシャカシャ撮ってすぐモニタで確認。
被写体と肉眼で向き合う時間がないんじゃないかなぁ。
ファインダー越しじゃ見えないものって確実にあるんですよ。
もちろんジャンルにもよります。
求められる写真によっても違うし、待ったなしの写真というのも存在します。
ただ鉄道撮影の場合は被写体にどれだけ向き合えるかが完成度の高さとして表面化しやすいんじゃないかな。とも思うわけです。

 

撮ったらすぐ確認したい気持ちはよく分かるけれど、まだ列車が見えるのに誰も見ていないのは、もったいないなぁ。とてもいいヒントをもらえることだってあるから。(写真はイメージです)

 

以前1ヶ月かけて作品撮りに出たことがあったんですけどね。毎日毎日撮って撮って撮りまくったら凄い枚数になったんですよ。じゃぁ写真展レベルで使う写真が何枚あったかっていうと10枚だけだったんですね。30日で10枚かよ~って。
Webや雑誌レベルだったら使えるカット数は何倍にもなるわけですが写真展は別物じゃないですか。
結構ショックでした。そこで考えてみたわけです。どういう写真が完成度高かったのかって。

これは、いい経験でした。やはり被写体に向き合ってしっかり観察できていた時の写真って抜群にいい。じゃぁ今後は3日に1枚しっかり撮ろうって決めたわけです。

1日目→ 全体を見ながらプランをたてる。
2日目→ とことん観察する。
3日目→ 初めてカメラを取り出して撮る。

もう、とことん見て考えてるし把握しているから失敗しようがありません。だから撮り直す必要もなく1枚でOK。
3日で1枚ってスローペースに思えるかもしれません。最初は色々な意味で覚悟が必要だけど、確実に写真に現れるはずです。

 

ファインダー越しだとよく分からないまま終わってしまいがちだけどカメラを置いて観察すると、どのタイミングでどこが輝くのか。そのとき被写体はどう動くのか。様々なことを把握することができる。一番いいと思う瞬間を撮ればいい。

 

海外に行った時なんかは焦っちゃうこともあるでしょう。
そんな場合は日照時間を幾つかのパートに分けちゃえばいいのです。
8時までは、この場所。お昼まではこの場所。なんて具合にね。
翌日と撮影日に同じ時間が設定できれば効率はよくなることでしょう。
行き詰った時にでも思い出してみる価値は十分にあるのでお試しを。

 

Izumi-Hirota 広田 泉 (ひろたいずみ・Izumi Hirota ):
1969年1月9日生まれ。鉄道写真家。
写真家ではあるものの、それ以前に旅好きというか地域好き。どこかに行って暫くその場に居続けることで深く根をはるタイプ。超縦長の「手ぬぐいフォーマット」など作品作りの挑戦も続けており、近年では海外での評価も上昇し続けている。

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